医療法人誠心会 吉田病院

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当院栄養科・齋藤新貴の原著論文が、日本栄養治療学会のホームページにいち押し論文であると高く評価されました!

2025年05月01日
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◆論文タイトル

嚥下障害患者に対するエネルギー量を増加させた嚥下調整食(つるん食)の導入は経口摂取への移行を促進させる

◆研究成果のポイント

嚥下障害(飲み込む事の障害)があると、から少量の誤嚥(気管に食事や唾液が入る事)が起こると、微熱、痰の増加、食欲不振などから栄養不足となり全身の筋力や免疫力の低下につながります。その結果、食欲がさらに減ってますます身体が弱ってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

嚥下機能(飲み込む能力)の改善のために飲み込みやすい嚥下調整食を使ってリハビリを行うのですが、従来の嚥下調整食は飲み込みやすいように工夫されてはいますが、エネルギー量が少ないという欠点がありました。

そこで当院では、嚥下障害の方のために、新しい食事「つるん食」を開発しました。

「つるん食」は飲み込みやすい学会分類コード2-1以下の食品だけで構成された高エネルギー食(1200kcal)です。

学会分類コード2-2(従来のミキサー食)よりも飲み込みやすく高カロリーという利点があります。

「つるん食」を試した結果、十分な栄養を再び口から食べられるようになった方が有意に増えました。

7割以上の患者さんがリハビリの目標である学会分類コード2-2(従来のミキサー食)で必要カロリーを摂取できるレベルまで改善しました。

◆研究者のコメント

嚥下障害患者のリハビリテーションには、栄養管理とリハビリテーションの同時介入が不可欠です。本研究結果から嚥下機能に配慮し、少しでも多くの経口摂取の機会を作ることは、嚥下障害患者の栄養管理やリハビリテーションアウトカムに良い影響を与えると考えます。今後も、管理栄養士的視点にとらわれず、多角的な視点をもちながら日々の栄養管理に取り組みたいと思います。

◆原論文情報

日本栄養治療学科HPはこちら

◆論文に関する問い合わせ先

info02@yoshida-h.or.jp

当院ではこれからも嚥下障害の方に「食べる喜び」を取り戻していただけるよう、サポートを続けていきます。「嚥下障害でお悩みの方」「食事について不安を感じている方」ぜひ一度、当院にご相談ください。

中越NST

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